本のレビュー「今日もていねいに。」松浦弥太郎著
ご存知、「暮らしの手帖」編集長の松浦弥太郎氏のエッセイ本。 「暮らしのなかの工夫と発見ノート」とサブタイトルにもあるように、 日々の生活の中のさまざまなシーンでちょっと工夫して、 毎日を大切にていねいに、生きようという内容。
独特な語り口でほんとにさらりと読めてしまう本です。 ですが心に響いたものが余韻としてしっかりと残ります。
一度読んだ後、見返すこともなくもうすっかり忘れていたかと思ってましたが他サイトにてレビューを読んで、そういえば以下の内容は知らず知らずに頭の中に棲み続けていることに気づきました。
それだけ印象的だったということですね。
●人生で何をしたかはどれだけ人に与えたかということ
自分が欲しいものはまずに他人に与える
情けは人のためならずってことなんでしょうか。 また、仕事でも言われたことをただやるだけではなく、 ちょっと納期を前倒しにして提出する気遣いがなければ、 「納期に間に合ったことにならない」と書いてあったのが印象的でした。
●「増やしたら減らす」
選び抜いたものだけを持つ
実際の「もの」だけに関わる話ではないかもしれませんが、 家の中が「もの」で溢れていたら、知らずしらずにうちに それらは心の重荷となるんだと思います。
●心のこもった食事
そして何よりも印象的だったのは、毎日の食事のこと。
自分や家族の手料理でも、お店で売っているサンドウィッチでも、つくった人の心がこもったものを、おいしく食べたい。 食べるということに対して、きちんと感謝したい。
レトルトやコンビニ弁当ばかり食べるのは、添加物などで実際に 毒になるのですが、それよりも心がこもっていないものを 栄養素として取り込むだけでは心までも乏しくなるんだと思います。 仕事が忙しくて・・独身なので・・と言う場合でも、買って来たものを きちんと温める。お皿に盛る、など無機質にならないよう気をつけたいものです。
温かい食卓、作った人の気持ち、食べるときの喜び。 この歳にして、ようやくどれほど大切なことなのかを実感しています。 食べたものはそのまま自分自身の体を作り、 美味しかった・楽しかった記憶はココロを育てるから・・・
あなたが毎日、大切にしていることは何ですか?
- 作者: 松浦弥太郎
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2012/02/03
- メディア: 文庫
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